▲イラスト=UTOIMAGE

 女子中学生を窃盗犯だと誤認して、顔写真を店内に貼り出した無人店舗のオーナーが告訴された。

 韓国警察などが3日に明らかにしたところによると、仁川中部警察署は2日「サンドイッチを販売する無人店舗の40代オーナーを名誉毀損と侮辱の疑いで処罰してほしい」という告訴状を受理した。

 このオーナーは、女子中学生を窃盗犯と誤認し、顔が映っている防犯カメラの画面の静止画をモザイク処理せずに店内に貼った疑いが持たれている。

 写真の下には「サンドイッチを持って、電子決済するふりをして『画面初期化』ボタンを押してそのまま持ち逃げした女性の方! ご親切に防犯カメラに顔を正面から映してくださったんですね? ご連絡ください」と書かれていた。

 ところが実は、女子中学生はサンドイッチの代金をしっかり払っていた。女子中学生の両親は聯合ニュースに『スマートフォン簡単決済』で購入した。娘は簡単決済の機能を初めて使ったので、ちゃんと決済されていなくて窃盗犯と間違えられたらどうしようと心配になり、店内の防犯カメラに向かって決済済の画面を見せたのだが、窃盗犯にされた」と主張した。さらに「娘は、窃盗犯扱いされた自分の写真を見てものすごく驚いていた。これから顔を上げて歩けないじゃないか」と怒りをあらわにした。

 オーナーは後になって女子中学生がきちんと支払いを済ませていたことを知ったという。その上で「今確認しても、決済用の機器には女子中学生が購入したという記録がない。エラーが発生したとみられる。簡単決済の企業に問い合わせたところ、正常に決済が終わっていたことが確認された」と話した。さらに「大胆に盗みを働いているように見えたため、けしからん奴だと思って顔写真を公開したが、傷ついた女子中学生に申し訳ないと伝えたい」と思いを語った。

 警察は近く、告訴人調査を行った上で、このオーナーに対しても事実関係を追加で確認する方針だ。

 このところ無人店舗では窃盗事件が相次いでいる。ただし、客の顔写真を店内に貼り出せば刑事処罰を受ける可能性がある。今年3月には無人文房具店のオーナーが、窃盗を疑って客の顔写真を店内に貼り出したところ、一審で罰金30万ウォン(約3万5000円)を言い渡された。

イ・ガヨン記者

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