政治総合
海兵隊殉職巡る特別検察任命法案 反対する与党が議事妨害継続=韓国
【ソウル聯合ニュース】韓国で昨年発生した水害で行方不明者を捜索中だった海兵隊兵士が殉職した事故に絡んで捜査に圧力がかけられた疑惑について、政府から独立した特別検察官の任命・捜査に向けた特別法案が3日、最大野党「共に民主党」の主導で国会本会議に上程された。これに反対する与党「国民の力」は、演説を長時間続けて議事進行を妨げる「フィリバスター」を4日も継続する。
前日の本会議では、特別法案は尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の弾劾を狙った政争的法案だとする国民の力の議員と、事故から1年を迎える前に法案を処理し、真相を究明しなければならないとする共に民主党の議員が激しい討論を繰り広げた。
国民の力のフィリバスターに対し、共に民主党はフィリバスターの終結を求める動議を国会議長に提出。提出から24時間後以降に行われる採決で在籍議員(定数300)の5分の3以上が賛成すれば、議長によりフィリバスターの終結が宣言され、フィリバスターは強制終了となる。終了後には特別検察官の任命・捜査に向けた特別法案の採決が行われると予想される。法案は野党単独で可決される見通しだ。
共に民主党はその後、教育・社会・文化分野の対政府質疑を行う計画だ。
政治・外交・統一・安全保障分野と経済分野の対政府質疑は特別法案を巡る与野党の衝突により2日連続で中止されており、国民の力が対政府質疑に参加するかは不透明だ。