▲京畿道果川市の政府庁舎内にある放送通信委員会大会議室で退任のあいさつを行う韓国放送通信委員会の金洪一(キム・ホンイル)委員長。2日午前撮影。/news1

 「昨年以降、国会では放送通信委員会の委員長弾劾に向けた手続きが2回も行われた。(その影響で)委員長が辞任するという今の現実は実に不幸で残念だ」

 韓国放送通信委員会の金洪一(キム・ホンイル)委員長は2日午前11時、京畿道果川市の政府庁舎で行われた退任式でこのように述べ「(辞任は)難しい決断だったが、巨大野党による弾劾訴追という昨今の動きにより、国民の日常に大きな影響を及ぼす放送通信メディア政策が長期にわたりストップする恐れが出てきた。この非常に懸念すべき事態を阻止するにはこれ(辞任)が唯一の方法と考えた」と辞任の背景について説明した。

 金委員長は「野党による弾劾訴追の動きは、憲法裁判所による最終的な法的判断を求めるというよりも、むしろ私の職務を停止させ放送通信委員会の運営を妨害するという政治的な意図があるものだった」と指摘した。その上で金委員長は「国会が推薦する常任委員の不在という困難な状況の中では、解決が急を要する放送通信政策の懸案に関する決定を何度も先送りできない。そのためやむを得ず2人体制の委員会で政策を議論し、意思決定を行った」「これまで委員会を通じて議論された案件は私と副委員長が法と良心に基づいて適切に審議・議決した上で決定した。この点はいま一度強調しておきたい」とも述べた。

 金委員長はさらに「委員会による審議の議決について、先日政界の一部により行われた放送通信委員会の事務局職員に対する不当な意見開陳は度が過ぎている」「これも自制をお願いしたい」とも訴えた。

チョン・ヒョジン記者

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