▲写真=UTOIMAGE

 「兵士不足に苦しむロシア軍では負傷した兵士たちを戦闘任務に復帰させている」とロシア軍事ブロガーが主張していることが分かった。負傷兵たちは治療を拒否され、最前線に派遣されているという。英メディア「ミラー」などが先月30日(現地時間)に報道した。

 報道によると、戦争を支持するロシア軍事ブロガーのアナスタシア・カシェバロワ氏は前日の先月29日、通信アプリ「テレグラム」の自身のアカウントで、負傷したロシア兵士が松葉づえをついている様子が写っている写真を公開し、「松葉づえをついた兵士50人が最前線に派遣された」と主張した。同氏によると、第47戦車師団所属の負傷兵50人以上が治療を受けられないまま戦闘任務に派遣されているという。彼らは最前線への配属命令が下されて第二線(最前線の後方)で待機しており、まもなく最前線に送られるという証言を得たとのことだ。

 負傷兵たちが病院で受け取った書類には「負傷により休暇を与えられるべきだ」と明記されていたが、さらなる治療やリハビリが必要であるのにもかかわらず、負傷兵が戦闘任務に派遣されているということだ。兵士不足が深刻化しているため、指揮部はこのような決定を下したという。同氏は「男たちが松葉づえをついて死ぬのを見て、黙っている訳にはいかない。彼らが最前線でできることはない。彼らには治療と回復の機会を与えなければならない。このような決定は無駄以外の何ものでもない」としている。

 これより前には「ウクライナ内のロシア戦線で腸チフスとコレラが猛威を振るっている」という報道もあった。こうした感染症による公式の死亡者数は公表されていないとのことだ。ロシア軍は前線で1カ月に水を18リットルしか提供しておらず、このため川や井戸の汚い水に頼り、感染症が広がっているという主張だ。

 ロシア軍が避難中に負傷した戦友を銃で射殺する様子が写っている動画も、先月23日に「テレグラム」にアップロードされた。これについて、米ワシントンに本部を置くシンクタンク「戦争研究所(ISW)」は「負傷した兵士を射殺する同じ隊のロシア兵士が写っていた先日のドローン映像は、ロシア軍内に広まっている残忍な文化をよく現している」と述べた。

イ・ヘジン記者

ホーム TOP