▲TV朝鮮より

 体力を鍛錬する方法である訓練兵の軍紀訓練(別名:気合い注入)が今後は禁止されることになった。

 韓国国防部(省に相当)が27日、金善鎬(キム・ソンホ)次官の主管で「新兵教育隊事故関連再発防止対策会議」を開き、決定したと明らかにした。

 これは、陸軍訓練兵が先月、完全軍装で練兵場を駆け足で回るなど、規定に基づいていない軍紀訓練を受けて死亡する事態が発生したことを受け、再発防止策として打ち出したものだ。

 訓練兵はまだ体力が十分に鍛えられていないという判断から、訓練兵の軍紀訓練に駆け足あるいは完全軍装状態で歩くなどの体力鍛錬を除外し、瞑想(めいそう)や軍法教育などの精神修養だけを行うことにした、と国防部は説明した。

 また、軍紀訓練を行う際は納得のいかない点がないよう、個人の疎明段階を経ることにした。

 さらに陸軍は、軍紀訓練の承認権者を現行の中隊長級から大隊長級以上の指揮官に引き上げた。海軍・空軍は人材構造上の問題から現行の指針を維持することにした。

 このほかに教官教育も強化する。新兵教育隊ごとに教官2人を選び、二日間の人権教育を行った上で、その内容を伝えることにした。

 陸軍は2035年から40年にかけて訓練環境が比較的劣悪な新兵教育隊を順次なくし、訓練所に統合する案を推進しているが、その時期を早める方向で進めていくことにした。

 また、陸軍訓練兵が先月、手りゅう弾訓練中に死亡した事故が発生したが、同様の事故を防ぐため、実際の手りゅう弾を投げる前に模擬手りゅう弾で訓練する時間を増やすことにした。

リュ・ビョンス記者

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