経済総合
東星製薬ヘアカラーリング剤巡り不買運動の動き…韓国ダイソー向け製品の出荷を停止
韓国の東星製薬が、ヘアカラーリング剤「セブンエイト」の韓国ダイソー向け製品の出荷を停止した。同社の「セブンエイト」は薬局向け製品とダイソー向け製品があり、パッケージも似通っているが、ダイソーの方が安く販売されているため消費者や薬剤師などから不満が相次いでいた。今回の出荷停止はこうした声を受けての判断だ。
大韓薬剤師会は25日、報道資料で、東星製薬から「セブンエイト」のダイソー販売に関する謝罪と今後の対応について回答があったと明らかにした。
ヘアカラーリング剤「セブンエイト」は東星製薬の看板製品の一つで、このほどダイソーに従来のものとほぼ同じパッケージの製品を納品し、問題になっていた。ぱっと見ただけでは違いがよく分からない類似製品が、薬局では7000-8000ウォン(約804-919円)、ダイソーでは5000ウォンで販売されたのだ。
パッケージを見ただけでは違いがよく分からず同一製品のようだが、実は両製品は成分や付属物などが異なっている。薬局に納品されている製品は、毛髪を保護する成分が含まれている上、クシなどの付属品も入っている。一方でダイソー向けの製品は毛髪保護成分が含まれておらず、クシなどの付属品も入っていない。
ダイソー利用者の間では、薬局が同じ製品を高く販売して暴利をむさぼっているとの誤解と不満が一部で広がっていたことが分かった。
これを受けて、薬剤師関係者を中心に同製品の不買運動の動きまで出ていたという。今回の報道資料で、大韓薬剤師会は「ダイソーに納品されていたセブンエイトは、薬局で売られる製品と外見上の違いがなく区別が困難だとの問題提起が、薬剤師メンバーだけでなく消費者の間からも出ていた」と説明した。
東星製薬はダイソー向けの同製品の出荷を停止し、今後はパッケージのデザインなどを変更して再発売する予定だという。薬剤師会は「東星製薬から回答が来て、苦情を解決するための協議を進め、薬局以外で流通している製品については差別化を図り誤解を受けないような措置を取ると説明があった」と説明した。
パク・ソンミン記者