【ソウル聯合ニュース】北朝鮮が２６日の弾道ミサイル発射について、ミサイルに複数の弾頭を積む多弾頭化の能力確保に向けた実験を行い、成功したと主張した。

　北朝鮮の朝鮮中央通信は２７日、「ミサイル総局は２６日にミサイル技術の高度化に向けた目標達成において重大な意味を持つ個別機動戦闘部（弾頭）の分離および誘導操縦試験を成功裏に行った」と報じた。

　実験の目的が「多弾頭による各標的撃破能力の確保にある」とし、「武器体系の技術高度化に向けたミサイル総局と管下の国防科学研究所の正常な活動の一環だ」と明らかにした。

　多弾頭ミサイルは同時に複数の標的を攻撃できるため核・ミサイル能力高度化の過程の重要段階とされる。北朝鮮が多弾頭化の実験実施について公表したのは初めてとみられる。

　同通信は、実験で固体燃料式の中長距離弾道ミサイルのエンジンが使用され、「分離された弾頭が設定された三つの目標に正確に誘導された」と伝えた。

　ミサイル総局は実験について「ミサイルの能力強化と技術発展において重大な意味を持つ」と主張した。

　韓国軍合同参謀本部は２６日、北朝鮮が同日午前５時半ごろ、朝鮮半島東側の東海に向け未詳の弾道ミサイルを発射したと発表。発射は失敗したとの見方を示していた。