事件・事故
死亡者23人のうち17人が中国人 華城リチウム電池工場火災現場を訪れた中国大使「韓国企業が手痛い教訓を得ることを望む」
中国のケイ海明(けい・かいめい、シン・ハイミン)駐韓大使(ケイは刑のつくりをおおざと)が、24日に火災が発生した京畿道華城市内のリチウム一次電池工場の現場を訪れた際、「韓国の関連企業各社が手痛い教訓を得て類似の事故が発生しないことを願う」と発言したことが分かった。
駐韓中国大使館が25日に明らかにしたところによると、ケイ大使は24日夜、火災現場を訪れ、消防当局から捜索や収拾の進行状況について説明を受けた。
ケイ大使は今回の火災で十数人の中国人が亡くなったことについて「何人もの中国人が犠牲になり、非常に沈痛な心情だ」として韓国政府に事故原因の究明と中国の遺族に対する支援の提供を要請した。
ケイ大使は遺族と面会した際に「リチウム電池工場の火災によって多くの人命と財産の損失が発生し、特に多くの中国国民が残念な死を遂げた」「中国の党と政府がこれを非常に憂慮している」と述べた。
さらに「駐韓中国大使館は韓国側と共に、事故の収拾に最善を尽くしている」として「韓国の関連企業各社が手痛い教訓を得て、二度と類似の事故が発生しないことを願うとともに、中国人の命と健康を確実に保障してくれることを望む」と続けた。
駐韓中国大使館は事故発生後、領事担当職員2人を急きょ現場に派遣し、詳しい被害状況などを把握したという。中国現地メディアも今回の火災事故に高い関心を示している。
一方、ケイ大使は昨年6月にはソウル市城北区の中国大使公邸に韓国野党・共に民主党の李在明(イ・ジェミョン)代表を招き「一部では、(米中対立において)米国が勝利し中国が敗れることに賭けているが、これは明らかに誤った判断だ。断言できるのは、後に必ず後悔するということ」と述べた。外交官が駐在国の政府を公の場で正面から批判するのは異例のことだった。
キム・ミョンイル記者、キム・ドヨン記者