▲韓国の尹錫悦大統領が25日、釜山の海軍作戦基地で米海軍の航空母艦「セオドア・ルーズベルト」に乗艦し、フライト・デッキ・コントロール・ルームでブライアン・T・シュラム艦長から空母について説明を聞いている様子。/大統領室

 韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が25日、釜山の海軍作戦基地に停泊している米海軍の航空母艦「セオドア・ルーズベルト」を訪問した。現職の韓国大統領が米空母に乗艦するのは1994年の金泳三(キム・ヨンサム)大統領以来30年ぶりだ。最近「軍事同盟回帰」条約を結んで蜜月状態の朝・ロに向けて警告状を発したものと解釈されている。

 尹大統領は空母乗艦後、「今回の空母セオドア・ルーズベルトの訪韓は昨年4月に私とバイデン大統領が採択した『ワシントン宣言』の履行措置」だとし「強力な拡大抑止を含む米国の鉄のような対韓防衛公約を象徴するもの」と語った。また「北朝鮮は核とミサイルの能力を高度化しつつ核先制使用の可能性を公言し、韓半島と域内の平和を脅かしている」「韓米同盟はこれまでになく強固で、世界において最も偉大なわれわれの同盟はそのいかなる敵も退け、勝利し得る」と語った。

 尹大統領は「空母セオドア・ルーズベルトがあす、韓米日3カ国初の多領域軍事訓練『フリーダム・エッジ(Freedom Edge)』に参加するため出航する」とし「自由民主主義の価値を共有する韓米日3カ国の協力は、韓米同盟と共にまた一つの強力な抑制手段となるだろう」と語った。その上で、今回の訓練に参加する韓米将兵らに向けて「元気に、訓練をきちんと終えてほしい」と述べた。

 空母セオドア・ルーズベルトは、韓米日合同訓練「フリーダム・エッジ」のため、今月22日に釜山の海軍作戦基地に入港した。同艦の韓国寄港は今回が初めてで、米空母の訪韓は昨年11月の「カール・ビンソン」以来7カ月ぶりだ。

梁昇植(ヤン・スンシク)記者

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