-タンパク質は毎日取っているか。

 「魚と肉はきちんと食べている。魚は干した物を買ってきて冷凍しておく。普段は焼いて食べる。油で揚げた魚はあまり好きではないからだ」

-その他している運動は。

 「特別にしている運動はないが、ここが2階なので、階段を上り下りしている。内科の先生は、100歳まで生きるためには、6階くらいの階段を上がらなければならないと言うが、家は2階なのでそれは無理だ。散歩は家の近くを行ったり来たりしている。大通りにも散歩に行きたいが、途中に座って休めるベンチがないため、行けない。『私の老い』をこういうときに多少実感する」

-病院には定期的に通っているか。

 「毎週金曜日にデイサービスに行く。70歳で認知症になったおいの嫁を連れて行く。デイサービスでは体温を測り、軽い体操も行い、折り紙のような脳に刺激を与える運動もやって、多くのことを学んでいる。昼間は自由時間だが、他の老人たちは昼寝をしたり、おしゃべりをしたりしている。私は時間がもったいなくて、この時間には服のリフォームについて学んでいる。88歳ごろから新しく始めた」

 佐藤さんは部屋に掛けられた10着ほどの現代風の着物を指さした。「着物をリフォームしたのだ。昔のミシンは足を使うが、最近のミシンはそれがない。知人たちが遊びに来たら必ず着せている。欲しいと言えばあげている。面白いので、こうして何度も新しいことを学んでいる。リフォームした服はたまに売って、コーヒー代などに充てている」

-すぐに寝られるか。

 「布団の中で深く息を吸い、そして吐き出す呼吸を毎日5回やっている。整体の先生が胸を大きく張った方がいいと言うので、そうしようと努力している。呼吸するや否やすぐに眠ってしまう。夜中にたまに目が覚めることもあるが、トイレに行ってくるとまたよく眠れる。1日7時間ぐらい寝る。寝る前は携帯電話を触らず、カーテンを閉めて暗くして寝る。

-新聞や雑誌を読むのもいいと言うが。

 『致治』という月刊誌を定期購読している。送られてきたらその場で読んでしまい、後は暇な時に読み返す。裁縫したくない時、少し疲れた時などにも読んでいる。雑誌を読む理由は知識を蓄えて知人たちと楽しく会話するためだ。周りの人たちとよく会って、電話もよくする。話し相手が10人以上はいる」

-酒・たばこをするか。

 「若い人たちとよくビールを飲むのも好きだ。若い人たちがおいしくビールを飲むので、私も飲んでみた。最近は1週間に2、3回ぐらい夕方にドラマを見ながら1缶ずつ飲む」

-体重は一定か。サプリメントも飲んでいるか。

 「これまでずっと60-65キロを維持している。サプリメントはこれといって飲んでいない。サプリメントよりも食事をきちんと取った方がいいのではないか。

 最近は生まれて初めてインスタントラーメンも食べてみた。知人に裁縫した服をあげたらお返しにくれた。おいしかった。ただ塩分が多かったから、スープは飲んでいない。うどんとそばを食べるときもスープは飲んでいない。自分で作ったみそ汁はスープまで飲んでいる。よく知っている店で買ったいいみそなのでこれは大丈夫だ。

 コーヒーよりもお茶を飲んでいる。果物は毎日食べている。ワインも飲んで、アイスクリームも食べている。医者は駄目だと言うが、デザートも食べている。おいしいから(笑)」

岩手県=成好哲(ソン・ホチョル)東京支局長

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