▲写真=UTOIMAGE

 インドで数十億ウォン(数億円)相当をかけて建設した橋が完成直前に洪水で崩落する瞬間がカメラで撮影された。ザ・タイムス・オブ・インディアなど複数の外信が20日に報じた。それによると事故は今月18日にインド北東部ビハール州アラリアのバクラ川で発生した。崩落した橋は現地の州政府が150万ドル(約2億4000万円)を投入して建設中で、橋に続く道路を除くほぼ全体がすでに完成し、開通式を数日後に控えていた。

 現地メディアやX(旧ツイッター)などSNSに掲載された当時の様子を撮影した動画を見ると、豪雨で増水した川の流れで橋が押し流される様子が映っていた。激しい川の流れに耐えられなくなった橋脚が徐々に押し流され、橋全体が傾き崩落する瞬間もカメラに捕らえられていた。

 この事故では幸い死傷者は出なかったが、巨額を投入して建設した橋が洪水でたちまち崩落したため、手抜き工事を疑う指摘も相次いでいる。また中央政府と地方政府が互いに責任を押しつけ合うなど、インド国内では内部で対立する動きも起こっている。

 インドのニティン・カドゥカリ道路交通相は「問題の橋は担当省庁の監督下で建設されたものではなく、州の農村開発担当部署により管理されていた点が問題だった」として地方政府の責任と指摘した。これに対して同州のビジェイ・クマール下院議員は「建設会社オーナーの過失で発生した事故だ」「原因は建設会社にある」として政府に対し調査を要求している。

ムン・ジヨン記者

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