社会総合
韓国 きょうのニュース(6月21日)
◇医療界の集団行動「我慢の限界」 患者団体が大規模集会開催へ
大学医学部の定員を大幅に増やすとした政府の方針に反発し、医療界が集団行動に乗り出してから4カ月以上が過ぎた中、韓国患者団体連合会、韓国乳がん患者総連合会などの患者団体は21日、医師団体の一斉休診撤回と再発防止法の制定を求める総決起大会を来月4日にソウル市内で開催すると発表した。集会には約1000人が参加すると予想される。患者団体が街頭で大規模集会を開くのは極めてまれで、過去に1000人規模の集会が開かれたことは一度もない。医師による集団行動は2014年と20年にも行われたが、大規模集会が開催されたことはなかった。しかし、診療の空白が長期化する中で患者の怒りを示すために総決起大会を開くことを決めたという。
◇しごき訓練で兵士死亡 陸軍中隊長ら逮捕
陸軍の訓練兵が訓練中に倒れて死亡した事故を巡り、春川地裁は業務上過失致死などの容疑で中隊長(大尉)と副中隊長(中尉)の逮捕状を発付した。発付の理由について「証拠隠滅の恐れがあり、逮捕の理由と必要性が認められる」と説明した。容疑者らは先月23日、北東部・江原道麟蹄郡にある陸軍第12師団の新兵教育隊で訓練兵6人に対し規定に違反して「しごき」まがいの軍紀訓練を行い、意識を失った訓練兵に適切な措置を取らず死亡させた疑いが持たれている。
◇外交部がロシア大使呼び抗議 ロ朝軍事協力などに警告か
外交部は、北朝鮮とロシアが「包括的戦略パートナーシップ条約」を締結したことについてロシアのジノビエフ駐韓大使を呼び、抗議した。同部の金烘均(キム・ホンギュン)第1次官はジノビエフ氏を外交部に呼び、軍事同盟に準ずる協力を含む同条約と両国の軍事協力に対する韓国政府の立場を伝えた。ロ朝の軍事協力は国連安全保障理事会の決議違反であり、地域情勢と韓ロ関係にも悪影響を与えることを強調したとみられる。
◇金与正氏 韓国団体のビラ散布受け「汚物風船」での対抗示唆
北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)の妹、金与正(キム・ヨジョン)党副部長は談話を出し、韓国の脱北者団体が北朝鮮に向けてビラを飛ばしたことについて、「やらなくてもいい仕事が発生するのは当然だ」と述べ、対抗措置としてごみなどをぶら下げた「汚物風船」を散布することを示唆した。朝鮮中央通信が伝えた。北朝鮮はビラ散布に反発し、5月末から6月初めにかけて汚物風船を韓国に大量に散布し、再びビラを飛ばす場合は「100倍の紙くずと汚物を散布する」と警告していた。