【ソウル聯合ニュース】北朝鮮とロシアが「包括的戦略パートナーシップ条約」を締結したことについて、韓国外交部は２１日、ロシアのジノビエフ駐韓大使を呼び、抗議した。

　同部の金烘均（キム・ホンギュン）第１次官はこの日午後、ジノビエフ氏を外交部に呼び、軍事同盟に準ずる協力を含む同条約と両国の軍事協力に対する韓国政府の立場を伝えた。金氏はロ朝の軍事協力は国連安全保障理事会の決議違反であり、地域情勢と韓ロ関係にも悪影響を与えることを強調したとみられる。また、前日に韓国政府が同問題で深刻な憂慮を表明し糾弾する政府声明について説明し、警告を発したようだ。

　これまで韓国はロシアが侵攻を続けるウクライナに対して殺傷兵器の供給などの支援は行わないとの立場を堅持してきたが、大統領室の張虎鎮（チャン・ホジン）国家安保室長は前日、これを再検討する方針だと明らかにした。