▲写真=NEWSIS

 ロシアのプーチン大統領は20日、ベトナムのハノイで2日間の北朝鮮・ベトナム訪問を締めくくる会見を行い「韓国がウクライナに殺傷兵器を提供すれば、非常に大きなミスを犯すことになる」と警告してきた。

 ロシアと北朝鮮は19日、軍事同盟に準ずる内容の「包括的戦略パートナーシップ条約」を締結した。戦争などの有事に事実上の自動軍事介入を可能にする内容だ。その対抗措置として韓国政府は20日「ウクライナに殺傷兵器を支援しない方針を再検討する」と発表した。韓国大統領室の張虎鎮(チャン・ホジン)国家安保室長が明らかにした。

 韓国政府の発表を受けてプーチン大統領は「もし韓国がウクライナの戦闘地域に殺傷兵器を送れば、ロシアはそれ相応の決定を下す。これは韓国の指導部にとってありがたくない決定になるだろう」と発言した。

 プーチン大統領はさらに「今回ロシアが締結した北朝鮮との条約は、1962年の従来の条約と全てにおいて同一で、それ以上新しいものはない」「軍事援助はただ侵攻や軍事攻撃を受けたときだけに適用される」などとした上で「私の知るところでは、韓国は北朝鮮を侵攻する計画はないので、(ロシアと北朝鮮との協力を)懸念する必要は無い」と指摘した。

 プーチン大統領は「北朝鮮への『超精密兵器』の提供は排除しない」との考えも示した。超精密兵器の意味は明言しなかったが、韓国によるウクライナ支援を念頭に置いた北朝鮮への武器提供を意味するとみられる。韓国大統領室の関係者は同日「ウクライナに支援できる武器には精密打撃兵器もある」と言及していた。

パリ=鄭喆煥(チョン・チョルファン)特派員

ホーム TOP