▲イラスト=UTOIMAGE

 米シアトルのカフェで、コーヒーを投げ付けて不満をぶちまけた客に対し、腹を立てたカフェの女性オーナーが客の車にハンマーを振り下ろすという事件があり、話題になっている。ニューヨーク・ポストなど現地メディアが17日(現地時間)、報じた。

 報道によると、事件は今月11日、米シアトルにあるドライブスルーのカフェで発生。カフェの常連客の男性がやってきて、車に乗ったままコーヒーと水を注文したところ、合計金額が22ドル(約3480円)になった。これに対し、男性は「高すぎる」と店側に抗議。さらに男性は車から降りて、注文カウンターの中にいたカフェのオーナーと言い争いを始めた。客の不満に対し、オーナーは「誰もここでコーヒーを買えだなんて強要していない」と言い返し、口論は15分ほど続いた。

 口論は徐々に激しくなり、男性は出てきたコーヒーと水を注文カウンターの窓ガラスにぶちまけると、車に乗って走り去ろうとした。すると店のオーナーは注文カウンターの窓を開け、ハンマーで男性の車の窓ガラスをたたき壊した。男性は窓ガラスが破損した状態で走り去った。

 カフェのオーナーのエマ・リーさん(23)は「価格表が貼ってあったので、男性が値段を知らなかったはずはない」と話した。さらに「男性が大声を上げ、唾を吐き、注文口の窓を開けようとしたので、危険を感じた」「ハンマーで車の窓ガラスをたたき壊したのは自分を守るためだった」と主張した。

 エマさんは普段からビキニ姿で働いているが、この男性が失礼な振る舞いをしたのは一度や二度ではなかったという。エマさんは「車のフロントガラスの修理費用を払うことになっても心配はしていない」として、この男性を暴行容疑で警察に告訴した。

 その後、エマさんがインスタグラムに事件の動画をアップすると、事件がインターネットで話題になった。エマさんの投稿には「ハンマーを振り下ろす場面が痛快だった」「あの客はオーナーが男性だったらあんなことはしなかったはずだ」などエマさんを応援するコメントが相次ぐ一方で、「あなたも男性を攻撃したのだから、犯罪を犯したんですよ」とエマさんの行動を「やり過ぎだ」と指摘する声もあった。

チェ・ヘスン記者

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