▲「朴セリ(パク・セリ)希望財団」の朴セリ理事長が現役プロゴルファーだった2003年、父親パク・ジュンチョル氏と一緒に練習する様子。

 元プロゴルファーの朴セリ(パク・セリ)理事長が率いる「朴セリ希望財団」が、同理事長の父親を私文書偽造で告訴したことについて、同理事長は「親子間の確執と無関係ではない」と語った。そして、以前から父親の債務問題が続いていたことが今回の告訴の背景にあったことを明かした。

 朴セリ理事長は18日、ソウル市江南区のスペースシェア・三成COEXセンターで行った「朴セリ希望財団私文書偽造および偽造私文書行使告訴」に関する記者会見で、「父親の告訴は親子間の確執と関係があるのか」という質問に対し、「全く無関係とは言えない」と答えた。

 朴セリ理事長は、父親が以前から債務問題を起こし続けてきたことを明かした。同理事長は「現役選手を引退した後、韓国で暮らすうちにさまざまな状況が明るみに出た。そのころから問題点が多いことを知った」「当時は『家族なのだから、私ができる範囲で表に出さずに解決しよう』と思った。だが、債務関係を一つ解決すると、また別の債務関係が浮上して、それを解決するとまた別の問題が浮上した。これが(告訴の)理由だ。そうして現在の状況にまで至った」と述べた。

 また、記者会見を開くことにした動機については「今、将来有望な選手たちが抱いている夢が、もしかしたらくじかれてしまうのではないかと懸念し、あらためて強調しようとこの場に立った」と説明した。

 朴セリ理事長はかなり以前から父親との連絡が途絶えている状況であることも打ち明けた。そして、「こういう問題は突然、起こったわけではない。私の会社を運営し、私の権限の下、厳格にすべての仕事を始めて、行われることになっている。私が承諾してはじめて、名前の使用が可能になる。私の許諾がなければ(名前の使用は)不可能だ。私の親なので、私の父なので、抱えていたあらゆる債務に関しては私が全て返済をしてきたが、もうこれ以上は私ができない部分にまで至った」と述べた。

 その上で、「これ以上、私にどんな債務関連の問題が来ても、私はもう責任を取る策がないと申し上げたい。何とかできる方策も方法もない。もうこれ以上、私は責任を負わない」と言った。

 この日、朴セリ希望財団の法律代理人を務めるキム・ギョンヒョン弁護士は「朴セリ希望財団はパク・ジュンチョル氏と関係がない。いかなる職責も業務も遂行したことがない。今後も一緒に推進する計画はない」と強調した。それと共に「セマングム開発庁から偽造された私文書があることを伝えられた。理事会を招集し、大田・儒城警察署に告訴した」と説明した。そして、偽造された印と実際の財団法人印を公開し、「肉眼で見てもはっきりとした違いがある」と言った。

 朴セリ希望財団は昨年9月、同理事長の父親パク・ジュンチョル氏を私文書偽造で大田・儒城警察署に告訴した。警察はこのほど、起訴意見付きでこの事件を検察に送致した。同理事長の父親は全北特別自治道の干潟「セマングム」に国際ゴルフ学校を設立する業者から参加の提案を受け、財団の法人印を密かに偽造して使用したとされている。

パク・ソンミン記者

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