▲イラスト=UTOIMAGE

 休暇で外泊するため部隊を出てきた韓国兵がある女性からケーキをプレゼントしてもらったという出来事が明らかになった。この出来事はケーキをプレゼントしてもらった兵士が自ら交流サイト(SNS)「フェイスブック」に情報提供したことからインターネット上で取り上げられ、ネットユーザーたちの間では「心が温かくなった」という声が寄せられている。

 これは、韓国陸軍現役兵士だというAさんが16日、フェイスブック「陸軍訓練所の代わりにお伝えします」を通じて語った出来事だ。

 Aさんは先週末、休暇で外泊するため、部隊の外に出てきたという。京畿道議政府市内のカフェでドリンクを注文したが、頭痛のためしばらく休んでいた。そんなAさんのところに一人の女性が近づいてきて、「軍人の方ですか?」と尋ねた。このため、Aさんが「そうです」と答えると、女性は自分が持っていたトレーからケーキを取ってAさんに渡し、「どうぞ召し上がってください」という言葉を残してすぐに立ち去ったとのことだ。

 Aさんは「せっかくの休暇で部隊を出てきたのに、頭が痛くて落ち込んでいたら、知らない方から突然、このようなプレゼントをいただき、胸がいっぱいになりました」「突然のことで、すぐにきちんとお礼の言葉を言うことができませんでした。フェイスブックに掲載すればご覧になるのではないかと思い、情報提供しました。ありがとうございました」と書いた。

 Aさんが掲載した写真には、女性がくれたティラミスケーキが写っている。

 Aさんの情報提供を読んだネットユーザーたちは「心が温まる」「軍人の皆さん、本当にありがとうございます」「つらい訓練を受けて国を守ってくださっている軍人の方々に感謝申し上げます」などのコメントを寄せている。

 最近、ネット上には一般市民が軍服を着た兵士の食事代やコーヒー代を代わりに払うという美談が相次いで寄せられている。

 今年1月には除隊まであと数日となり、最後の休暇で部隊から出てきた兵長のサバ定食の代金を、20代の女性が代わりに払ってくれたというエピソードがあった。この兵長は「すぐに走り寄って、『サバ定食のお金を払ってくださった方ですよね?』と聞くと、その女性は明るく笑って『軍人の方ですから(おごるのは当然です)』とおっしゃってくれた」と書いた。

 同じく今年1月にも休暇で部隊を出てきて一人でカルグクス(麺料理)を食べている陸軍兵士の食事代を払って立ち去った一般市民がいたことが分かった。

 また、昨年10月にはあるカフェのアルバイトが、兵士が注文したドリンクのふたに「国を守ってくださってありがとうございます」というメッセージを書いて渡した。この出来事が話題になり、韓国国家報勲部(省に相当)の長官が自ら感謝の言葉を述べた。

パク・ソンミン記者

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