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筋肉痛に発疹・発熱…バリを訪れた英国人女性を恐怖に陥れた病気とは
【NEWSIS】英国人女性がインドネシアのバリを旅行した際にデング熱に感染し、筋肉痛、関節痛、全身の発疹、頭痛などの症状に苦しんだことが分かった。
デーリー・メールやザ・サンなど複数の英国メディアが報じた。それによると英ウェストヨークシャーに住むエマ・コックスさん(27)は5月にバリを旅行した際、デング熱に感染した。現在デング熱は欧州で急増中だとしてメディアなどは注意を呼びかけている。
コックスさんは5月6日にインドネシアに向かい、8月まで滞在しコンテンツ制作などの仕事を行う予定だった。ところが筋肉痛や関節痛、目の周囲の灼熱(しゃくねつ)感、頭痛などの症状が出たため到着から10日後の5月17日に帰国した。その後医療機関でデング熱との診断を受け点滴などの治療を続けたところ、8日後に発疹は治まったという。
コックスさんはインドネシアで蚊に刺されデング熱に感染したとみられる。
デング熱は蚊を媒介として感染するウイルス性疾患で、アフリカや東南アジア、南米、太平洋の一部島国を旅行する際には注意が必要だ。また気候変動の影響で最近はクロアチア、ポルトガル、フランスなど欧州の一部の国でもデング熱に感染したとの報告が急増しているという。
英国民保健サービス(NHS)によると、デング熱の症状は一般的に蚊に刺されてから4-10日後に現れてくる。インフルエンザとよく似た症状で、激しい関節痛を伴うケースが多く、発熱は2-7日続くという。発熱が始まってから3-7日以内に全身に発疹が現れることもあり、吐き気などの症状も現れる。
特別な治療法はなく、点滴治療や鎮痛剤、水分補給、休息などを取れば症状は和らぐとされている。
ウイルス学者であるレディング大学のイアン・ジョンズ教授は「デング熱を含む多くのウイルス性疾患は昆虫を媒介して感染するため、海外を旅行する際には長袖の上着やズボンを着用し、防虫剤を使い、網戸のない窓は閉め、蚊帳の中で睡眠を取るなどの対策を取る必要がある」と強調した。
ファン・ジンヒョン記者