尹錫悦（ユン・ソンニョル）大統領の妻の金建希（キム・ゴンヒ）夫人にブランドバッグを渡したチェ・ジェヨン牧師が13日、約7時間にわたり警察で聴取を受けた。

　ソウル永登浦警察署は同日、建造物侵入、名誉毀損（きそん）、国家保安法違反などの容疑で告発されたチェ牧師を被告発人として出頭させ事情を聴いた。

　警察はチェ牧師について「金建希夫人のオフィスに入った経緯と問題の動画を公開した意図」などを集中的に問いただしたという。

　13日午前9時53分ごろ、永登浦警察署に到着したチェ牧師は午後4時47分ごろに取り調べを終え警察署から出てきた。

　チェ牧師は「住居侵入とは居住者の意志に反することを意味するが、事前に約束してその時間に行って出迎えも受けた」と説明した。

　その上でチェ牧師は「この事件で忘れてはならないことは、（金建希夫人による）大統領詐称罪だ」「大統領の配偶者が大統領を詐称する言い回しを行った」と主張した。

　「チェ牧師は米国在住」との理由で国民権益委員会は「ブランドバッグ授受疑惑への制裁規定はない」と問題を終結させたが、この決定についてチェ牧師は「外国人とは国家首班クラスの首脳外交を行う外国人のことをいう」「非常に無理があり、改めて再審査すべきではないかと思う」と批判した。

　ソウル中央地検刑事1部は先月、請託禁止法違反などの容疑で告発されたチェ牧師を被疑者として2回出頭させ事情を聴いた。

　チェ牧師は近くソウル瑞草警察署にも出頭し、ストーキング処罰法違反で告発された事件についても聴取を受ける予定だ。

チ・ジョンヨン記者