【ソウル聯合ニュース】韓屋南西部の全北特別自治道・扶安郡で12日午前に発生した地震による被害報告が相次いでいる。

 消防庁などによると、扶安郡とその周辺の自治体では壁にひびが入ったり窓ガラスが割れたりするなど、建物の被害が100件以上届けられた。

 扶安郡内の集合住宅では、地震で建物がゆがみ、ドアが開かないという通報もあった。

 また国の宝物(重要文化財)に指定されている扶安郡の来蘇寺大雄宝殿の屋根の一部が破損し、同じく宝物に指定されている開岩寺大雄殿で保管されている仏像の一部が破損した。

 韓国水資源公社は、「地震発生直後、扶安ダムに対する緊急安全点検を実施した結果、異常は見つからなかった」と伝えた。

 学校施設の被害も相次いだ。扶安郡内では小学校の給食室の天井が落ちた。別の小学校でも建物の一部にひびが入った。中学校では塀が崩れる被害も報告された。

 全北特別自治道は、午後3時までに壁への亀裂、窓ガラスがタイルの割れなど101件の施設被害が確認されたと明らかにした。午後3時以降も届け出が続いており、消防当局は被害規模がさらに増える可能性があると見通した。

 全北消防本部の関係者は「現在までに地震による人的被害は出ていない」と明らかにした。

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