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「正恩よ、汚物風船を飛ばすのはもうやめろ」 北朝鮮をからかうバングラデシュのユーチューバーが話題に
報酬を支払えばこちらが希望する文言を読み上げるバングラデシュのユーチューブチャンネルに「正恩(ジョンウン)よ、汚物風船飛ばすのもうやめろ」と叫ぶ動画が掲載された。
ユーチューブチャンネル「Team Azimkiya」にこれをテーマとする1分の動画が掲載された。動画には7人の男性が登場する。1人の男性が「正恩よ、汚物風船飛ばすのはもうやめろ!」と書かれた紙を手にたどたどしい韓国語で叫ぶと、上半身裸の6人の男性が踊りながら「正恩よ、汚物風船飛ばすのもうやめろ!」と叫ぶ様子が映っている。
この動画は北朝鮮が今月1-2日に韓国に向け汚物風船を2回飛ばした後に掲載された。ここ最近北朝鮮は韓国に汚物風船を立て続けに飛ばしているため、ある韓国国民が動画の制作を申請したようだ。動画の存在はネットや口コミで広がり、11日時点で40万回再生され、1200以上のコメントが付いた。
さらに「正恩よ、ミサイルはもう打つな」「金正恩、愛してる、赤いボタンは押すなよ」「正恩よ、太っているけどかわいいよ」など、汚物風船が飛ばされてから北朝鮮の金正恩総書記をからかうような他の三つの動画もこのチャンネルに掲載されている。
コメント欄には「大韓外国人だ」「斬新だ」「明るい笑顔で重みのある言葉を発している」など面白いという反応の一方で、「あの人たちを保護しないと」「こんな政治的な文言を依頼してもいいの?」など懸念の声も出ていた。
このユーチューブチャンネルは、特定のメッセージの読み上げを依頼すれば、バングラデシュの若者たちがダンスをしながら読み上げるというもの。価格はメッセージの文字数によって2万ウォン(約2300円)から9万9000ウォン(約1万1300円)となっている。通常は商品のキャッチコピーや誕生日を祝うメッセージなどだが、時に特定の人物を侮辱し、からかったとして問題になることもある。2020年に韓国で人気となり、この年だけで20万人の購読者を記録したが、その後は伸び悩んでいる。
北朝鮮は韓国の脱北民団体によるビラ散布を口実に、5月28-29日から今月1-2日まで4回にわたり大量の汚物風船を飛ばした。今月8日夜にも330個の風船を飛ばし、韓国政府が拡声器放送を始めた直後の9日夜にも飛ばした。北朝鮮が韓国に飛ばした汚物風船は合計1600個以上に達するとみられる。
チェ・ヘスン記者