▲11日午後、ソウル市麻浦区上岩洞のソウル・ワールドカップ・スタジアムで行われた2026北中米W杯アジア2次予選グループC第6戦・韓国対中国戦で、応援する中国から来たファンたち。写真=news 1

 サッカー韓国代表チームのキャプテン、ソン・フンミンが中国応援団のブーイングに「3-0」という数字を手で見せて注目を集めている。

 11日午後、ソウル市麻浦区上岩洞のソウル・ワールドカップ・スタジアムで、2026北中米W杯アジア2次予選グループC第6戦・韓国対中国戦が行われた。この日のスタジアムは満員となり、中国のファン約3000人も観客席を埋め尽くした。

 中国から来たファンたちの神経戦は試合開始前から始まった。応援団の一部は試合開始前にソン・フンミンの名前と顔が電光掲示板に出ると、中指を立てて悪口を言う姿がカメラにとらえられた。試合が始まってからも韓国の選手たちがボールを取るたびにブーイングを浴びせた。

 前半40分、ソン・フンミンが中国のゴールポストに向かって威嚇するような動きを見せると、ブーイングが起こった。すると、ソン・フンミンは少し笑いながら、中国ファンの前で左手の指を3本出し、右手では「0」を作って見せた。

 ネット上では「ソン・フンミンは、韓国が昨年11月に中国でのアウエーゲームで3-0と完勝したことを表現しているのでは」という見方が出ている。このようなジェスチャーを見た中国のファンは再びブーイングを浴びせた。

 この場面は中国でも話題になっている。同日夜10時現在、中国の交流サイト(SNS)「微博(ウェイボー)」の検索ランキングでは「ソン・フンミンが挑発した」が上位に入っている。

 ソン・フンミンは前日の公式記者会見で、中国から来たファンの大規模な応援に対して「尊重する」とした上で、「変数になるかもしれないが、ホームゲームなので韓国のファンの方がもっと応援してくれるだろう。我々がうまくやれば変数にならない。監督と選手たちが言うように、我々がやるべきことをやればいい。スタジアムの外でのことは我々がコントロールできないので、スタジアムの中で我々ができることをするのが重要だ」と語った。

 韓国と中国は前半を得点なしで終えた。金度勲(キム・ドフン)臨時監督が率いる韓国代表チームは既に最終予選進出が確定している。6日のシンガポールでのアウエーゲームで7-0と大勝して勝ち点を13点(4勝1分)とし、グループ首位に立つと同時に最終予選行きを決めた。

チェ・ヘスン記者

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