社会総合
韓国のジェンダー平等指数 小幅上昇も「教育」と「育児・介護」の格差大きく
【ソウル聯合ニュース】韓国の女性家族部は7日、2022年の「国家性平等指数」は65.7点で、前年比0.2点上昇したと発表した。
性平等指数は3大目標・7領域・23指標における男女間格差を示し、完全に平等な状態を100点、完全に不平等な状態を0点とする。
平等レベルを領域別にみると、教育(95.4点)、健康(92.4点)、両性平等意識(80.0点)、所得(78.5点)、就業(74.0点)、育児・介護(31.4点)、意思決定(30.7点)の順となった。教育や健康と、育児・介護や意思決定の間で大きな差が生じた。
指標別では平均教育年数の性比が2021年の90.6点から90.9点に、女性の人権に対する認識は82.7点から84.6点に上昇した。また就業率は76.7点から78.0点に、キャリア断絶女性の割合は82.6点から82.8点に、正規職の割合は76.2点から77.8点に改善した。
一方、意思決定の自由度は38.5点から20.0点と前年から大幅に下がり、過去最低を記録。管理者の割合(25.8点から22.5点)も下落し、家事労働時間、育児休暇の使用、高齢者介護の分担はそれぞれ30点をやや上回る低水準にとどまった。
女性家族部は今回の調査から指標を大幅に改編した。「3人目以上の出生性比」や「家族関係の満足度」など社会の変化にそぐわない指標や性平等レベルが比較的高い指標を削除し、「労働市場の職種分離」「国民年金の受給率」「高齢者介護の分担」など少子高齢化、労働市場の変化に関する指標を新たに追加した。