【TV朝鮮】(アンカー)

 文在寅(ムン・ジェイン)前大統領の妻、金正淑(キム・ジョンスク)夫人による2018年11月のインド訪問に関連し、韓国政府専用機の契約書がインド訪問直後に修正されていたことが分かりました。当初の計画になかったタージ・マハル訪問が追加されたことに伴うものとみられますが、契約書が事後に修正されること自体が極めて異例だといえます。二つの専用機契約書をどちらも入手して確認したところ、燃油費など運航費用が2000万ウォン(約228万円)近く増加していました。 ハン・ソンウォン記者がお伝えします。

 (記者リポート)

金正淑夫人がインドを訪問する二日前の2018年11月2日、文化体育観光部(省に相当)と大韓航空が作成した大統領専用機「空軍2号機」の費用契約書です。

 ハノイを経由するインド訪問スケジュールで、総額は約2億1000万ウォンと書かれています。

 ところが文化体育観光部は、金夫人による3泊4日のインド訪問の13日後に大韓航空と再び契約を締結しました。

 公式訪問地からタージ・マハルのあるアグラに移動するため400キロの運航スケジュールが追加され、1000万ウォン相当の燃油費のほか海外運航地上支援サービスなどで2000万ウォン近く増額されました。

 政界では、事後に契約書を修正すること自体が異例だとの声が上がっています。

 (文化体育観光部の関係者)

「調整が入ることは時折あるものの、今回のようにスケジュール自体がこのように追加されるケースはよくあることとは言えないですね」

 金夫人によるタージ・マハル訪問は、出国の二日前に文化体育観光部長官に報告したスケジュールでも、訪問後に提出した公務出張報告書でも言及されていませんでした。

 朴洙瑩(パク・スヨン)議員(国民の力所属)

「機内食だけで6000万ウォンもかけたのに、それでも足りずにタージ・マハル訪問に専用機費用を2000万ウォン余計に使うというコメディーが展開されました。国民の血税をジャブジャブ使ったタージ・マハル観光、徹底的な調査対象です」

 国民の力の張東赫(チャン・ドンヒョク)院内首席スポークスマンは「事実関係が新たに明らかになったことで、まともな外交だったのかあらためて精査する必要がある」として、特別検察官による捜査を推進する可能性を示唆しました。

 TV朝鮮のハン・ソンウォンがお伝えしました。

ハン・ソンウォン記者、キム・ハリム記者

(2024年6月3日放送 TV朝鮮『ニュースパレード』より)

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