【シンガポール聯合ニュース】韓国の申源湜(シン・ウォンシク)国防部長官は31日、日本との軍事交流の障害と指摘される自衛隊哨戒機を巡るレーダー照射問題の再発防止策に関し、「実務者間で詰めの交渉を行っている」と明らかにした。アジア安全保障会議(シャングリラ会合)出席のため訪問しているシンガポールで記者団に述べた。同地での韓日国防相会談の可能性や具体的な議題については「現在までに完全に決まったことはない」とした。

 韓日国防相会談は来月1日に開催する方向で両国が最終調整中とされる。会談が開かれれば2018年12月に起きた同問題の具体的な再発防止策が議論される可能性が高い。

 日本側は当時、朝鮮半島東の東海で遭難した北朝鮮漁船を捜索していた韓国海軍の艦艇が海上自衛隊の哨戒機に火器管制レーダーを照射したと主張。韓国側はレーダー照射はなく、むしろ哨戒機が艦艇周辺を低空で威嚇飛行したと反論した。双方の主張は食い違ったままだが、昨年のシャングリラ会合で行われた韓日国防相会談で再発防止策を講じることで合意しており、今回の会談で歩み寄る可能性があるとの見方も出ている。

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