▲イラスト=UTOIMAGE

 昨年、全世界の宇宙技術特許出願件数が過去最高を更新したが、韓国は28件にとどまり、前年に比べ半分以上減少したことが分かった。一方、中国は累計の宇宙技術特許件数で米国を上回った。

 韓国特許庁が5月26日に明らかにしたところによると、昨年の宇宙技術に関する特許出願件数(10月現在)は全世界で1981件で、過去最高を記録した。前年に比べ29%増え、10年前の2013年と比べると2.3倍となった。過去には米国と旧ソ連が独占していた宇宙技術分野に多くの国が挑戦し、最近10年間で特許競争が激しくなった結果だ。

 一方、昨年の韓国による宇宙技術特許出願件数は28件で、前年(61件)に比べ54%減少した。過去最高の97件だった2021年と比べると、約3分の1に縮小した。韓国が人工衛星打ち上げ用液体燃料ロケット「ヌリ号」を開発する過程で増えた特許出願が昨年初めの打ち上げ成功を期にほぼ中断したためと分析されている。

 中国は宇宙技術の特許出願で米国をリードしている。2000年代まで中国による年間の宇宙技術特許出願件数は100件未満だったが、2012年に初めて100件を超え、その後は毎年爆発的な増加傾向を示した。特に2019年に人類で初めて月面着陸に成功した月面探査船「嫦娥4号」を開発していた2016年には463件の特許を出願し、それまで年間特許出願件数がトップだった米国(365件)を初めて上回った。中国は昨年、1386件の特許を出願し、米国(227件)を圧倒した。宇宙技術部門における累計特許件数も7227件で、米国(7060件)を上回った。

 専門家は中国がロケットや衛星など宇宙技術の全分野で急速に発展しているのは、政府の全面的な支援があるためだとみている。韓国特許庁関係者は「欧米の場合、最近民間による宇宙事業が本格的に始まり、スペースXなど民間企業が商業的に必要技術に対して特許を出願しているのに対し、中国は主に政府系の研究機関が特許を出願し、国家レベルの技術として管理する傾向がある」と指摘した。

キム・ヒョイン記者

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