▲イラスト=UTOIMAGE

 仁川国際空港で乗客の受託手荷物のうち、高価な金品を盗んできた航空会社の下請け会社スタッフに実刑判決が下された。法曹関係者が28日に明らかにした。

 法曹関係者によると、仁川地裁刑事第10単独(黄潤喆〈ファン・ユンチョル〉判事)は今月24日、窃盗罪で起訴された元航空会社下請け会社スタッフの被告(43)に懲役1年6月の実刑判決を言い渡した。

 同被告は2021年11月から昨年10月まで206回にわたって乗客の高価な受託手荷物を盗んだとして起訴された。

 同被告は2011年から仁川空港で韓国の航空会社の下請け会社スタッフとして働きながら、客が預けた手荷物を航空機の貨物室に移す作業をしていたという。同被告が所属している下請け会社は6人1組で受託手荷物の積載作業をするが、同被告は他のスタッフがタバコを吸いに席を外しているすきを狙って犯行に及んだという。

 同被告は疑われないように、乗客の手荷物を1-2点ずつ盗んでいた。海外旅行客の特性上、この程度なら「旅行先でなくした」と勘違いして届け出ないケースが多いことを利用したものだ。また、勤務場所に防犯カメラがないことも犯行を可能にした。

 このような方法で同被告が2年間にわたり盗んだ金品は金額にして約3億6000万ウォン(約4100万円)相当であることが分かった。その後、ある乗客が「4000万ウォン相当のエルメスのバッグをなくした」と通報したのがきっかけになり、警察に捕まった。

 仁川地裁は「被告は犯行を認め、反省の態度を見せている。被害者に対し一定の金額を支払って和解し、3000万ウォンを供託した点や、年齢・家庭環境などを総合して量刑を決めた」と判決理由を説明した。

パク・ソンミン記者

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