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智異山でツキノワグマと遭遇した登山者のSNS投稿に韓国ネット民「動画撮ってる場合じゃないよ」
智異山に登っていた登山者がクマに遭遇し、その時撮影した動画が話題を集めている。
この登山者は23日、自身のインスタグラムに、智異山国立公園の碧宵嶺でツキノワグマに遭遇した際の動画を投稿した。
動画を見ると、茂みの中から1頭の黒いクマが歩いて出てくる様子が映っている。そばに人間がいることを察知したかのように、クマは登山者が撮影しているカメラの方を一度見つめ、それから前方に向かって歩いていく。登山者がクマの後を追うと、クマは再び茂みの中に走り込んだ。
ネット上では「撮影した人はビックリしただろうな。智異山に登るときは『クマ出没注意』と言われているけど、行ったら一度は遭いそうで怖い」「クマの表情はかわいいけど、実際にクマに遭遇したら何も考えられなくなりそう」「クマを撮影しようと追いかけているうちにあの世行きになっちゃうかも。気をつけた方がいい」などの反応が見られた。
クマに遭遇した場合には、食べ物を与えてはならず、写真も撮影するべきではない。目を合わせたまま後ずさりしてその場を離れ、逃げる時は背中を見せないことが大切だ。身の安全のために指定された登山道を利用しなければならない。
韓国国立公園公団は、韓半島に生息するツキノワグマと遺伝的に同じ亜種のツキノワグマを北朝鮮、ロシア、中国などから連れてきて2004年から放し飼いを始めた。智異山一帯には現在およそ85頭のツキノワグマが生息しているという。
日本では最近、クマによる人的被害が相次いでいる。先月28日には、北海道で道路に野生のクマが出没し、車を襲撃する動画が注目を集めた。公開された動画には、北海道根室市で山菜採りをするために林道を走っていた軽トラックの前に突然ヒグマが現れ、車に突進する様子が映っている。衝撃で軽トラックのフロントガラスにはひびが入り、ワイパーが外れて落ちた。他にも日本では昨年、クマの出没によって過去最悪の219人の人的被害が発生し、このうち6人が死亡した。
チョン・アイム記者