▲共に民主党の李在明代表は27日午後、ソウル中央地裁で開かれた偽証教唆事件の公判に出廷した/ニュース1

 韓国野党・共に民主党の李在明(イ・ジェミョン)代表による偽証教唆事件の発端となった「検事詐称」事件を李代表と共謀した公共放送KBSの元ディレクター、チェ・チョルホ氏は27日、ソウル中央地裁で開かれた公判に証人として出廷し、「濡れ衣を着せられた」という李代表の主張は「明らかなうそ」だと証言した。チェ氏は2002年、弁護士だった李代表と共にいわゆる「盆唐白宮パークビュー疑惑」を取材した際、検事を詐称し金炳亮(キム・ビョンリャン)城南市長(当時)に電話をかけて取材した人物だ。2人は当時、公務員詐称の罪で起訴され、李代表は罰金150万ウォン(約17万3000円)、チェ氏の判決は宣告猶予となった。

 チェ氏は李代表側が「チェ氏が告訴取り下げの約束を取り付け、自分(李代表)を主犯扱いすることを決めた」と主張したことについて、「(当時)弁護士があんなうそをつけるということが非常に驚くべきことだった」と話した。さらに疑惑を認めた理由については、「当時は自分と李在明氏のの2人だけでなく、カメラマン、音響担当者もいた。(検察が)彼らからも別途陳述書を受け取ったことを知り、うそをつき続けることができなかった」と説明した。証言の際、李代表は頭を上げ、チェ氏をじっと見つめた。

 検察が検事詐称の録音テープに関連し、「製作に関与してはおらず、経緯は知らない。私は情報提供を受け発表しただけだ」とする李代表の陳述書を示すと、チェ氏は「最大野党の代表がそういう虚偽発言をすること自体が衝撃だ」と話した。

 李代表は2018年に京畿道知事選に出馬し、テレビ討論会で、「ディレクターが(検事だと)詐称する際、そばにいて濡れ衣を着せられた」と発言し、虚偽事実公表の罪でも起訴された。裁判の過程で、李代表が金炳亮元市長の秘書だったキム・ジンソン氏に偽証を求めた事実が後日明らかになり、李代表は偽証教唆罪でも裁判を受けることになった。 キム・ジンソン氏も偽証罪で起訴された。

 キム・ジンソン氏は法廷で既に疑惑を認めており、李代表との通話録音記録なども証拠として提出した。李代表はキム・ジンソン氏に対し、「チェ氏と金炳亮元市長が李在明弁護士を検事詐称の主犯扱いすることで合意した」という趣旨の証言を求めたとする内容だ。しかし、李代表は「事実の通りに話してもらいたいと言っただけだ」として、起訴事実を否認している。

 一方、水原地裁では同日、李代表の妻キム・ヘギョン氏の選挙法違反事件の公判も開かれた。証人として出廷した随行秘書P氏は「報告していたら(決済を)できなくしたはずだ」と述べ、キム・ヘギョン氏は決済の事実を知らなかったという証言を続けた。B氏は検察の追及に対し、「小説を書き過ぎだ」とも発言した。

ホ・ウク記者、水原=キム・スオン記者

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