【ソウル聯合ニュース】韓国のソウル高裁は２１日、強姦（ごうかん）・性暴力処罰法違反などの罪に問われた男性グループＢ．Ａ．Ｐ（ビーエーピー）の元メンバー、ヒムチャン（本名キム・ヒムチャン）被告（３４）の控訴審判決で、一審と同じ懲役３年、執行猶予５年を言い渡し、保護観察４０時間の性暴力治療プログラムの受講、児童・青少年関連施設や障害者関連施設への就業制限３年も命じた。

　キム被告は２０２２年５月、自身を家まで送った被害者に性的暴行を加えた上、違法に撮影し、同６月に被害者と連絡を取る過程でわいせつ物を送りつけた罪で起訴された。事件当時は別の強制わいせつ事件で公判中だった。

　キム被告は１８年７月、ソウル郊外の京畿道南楊州市のペンションで２０代の女性に対して強制的にわいせつ行為をし、１９年４月に在宅起訴された。２１年の一審に続き、昨年２月の二審でも懲役１０カ月を言い渡された。一審では身柄拘束を免れたが、二審では証拠隠滅、逃亡の恐れがあるとして法廷で身柄を拘束された。

　キム被告はさらに、２２年４月にソウル市内で酒に酔った状態で女性２人にわいせつ行為を行ったとして同１０月に起訴された。その後、２２年５月の性暴力犯罪も発覚し、昨年、追起訴された。

　昨年１２月、１８年のわいせつ事件の刑期を終えたが、追起訴された性暴力犯罪で拘束され、裁判を受けた。

　キム被告は１２年に６人組グループＢ．Ａ．Ｐのメンバーとしてデビュー。１８年８月にメンバー２人が脱退し、翌年は残りのメンバーと所属事務所の専属契約も満了し、グループは事実上解散した。