【ソウル聯合ニュース】韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は16日、4月10日の総選挙で初当選した与党「国民の力」の関係者らと大統領公邸で夕食会を行った。総選挙では最大野党「共に民主党」が国会議席の過半数を握り、国民の力が惨敗した。尹大統領はこの席で「与党は与党としての権限がある」として、「少数与党だが萎縮しないでほしい」と呼びかけた。複数の出席者が17日、明らかにした。

 出席者らによると、尹大統領は国会で可決した法案に対する大統領の拒否権や政府の予算編成権などにも言及した。

 夕食会には国民の力の初当選者のうち13人が出席した。

 尹大統領は「党をもっと礼遇し、尊重する」として、「党に必要なことに関して積極的に後押ししたい」と述べたという。与党が大統領室の「下部組織」になっているとの指摘については、「同意できない。そのように考えたことはない」と否定したという。

 尹大統領は総選挙後、与党との意思疎通を強化している。4月24日には総選挙で落選した党関係者らと昼食会を行い、今月13日には臨時執行部トップの非常対策委員長らとの夕食会を開いた。初当選者とはさらに2回ほど会合を開くという。今回の総選挙で当選した国会議員の任期は今月30日に始まる。

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