【写真】京畿道城南市盆唐区のLINEプラス本社/ニュース1

 韓国インターネット企業大手ネイバーと日本のソフトバンクによる合弁会社「LINEヤフー」には発足当時、双方が折半出資したと発表されているが、実質的に支配関係の頂点にあるのはソフトバンクであることが分かった。

 韓国金融監督院の電子公示システムによると、LINEヤフーの韓国法人、LINEプラスは2021年4月まで、事業報告書に最上位支配企業としてネイバーを記載していた。しかし、同年7月にそれを「ソフトバンクグループ」に変更した。

 LINEプラスは「経営統合でAホールディングス(LINEヤフーの持ち株会社)の支配力が失われ、ネイバーは最上位支配企業から『有意な影響力を行使する企業』に変更された」と言及した。

 科学技術情報通信部の姜度賢(カン・ドヒョン)第2次官は10日、「韓国政府が把握したところによると、LINEヤフーの持ち株会社であるAホールディングスに対する保有株式はネイバーとソフトバンクが対等だが、取締役の構成などを見ると、LINEヤフーの経営権は既に2019年から事実上ソフトバンクのコントロール下にあった」と指摘した。

 一部にはネイバーとソフトバンクが2019年に合弁会社設立計画を発表した当時から、技術をネイバーが、経営はソフトバンクが担当することを申し合わせていたのではないかとの見方がある。Aホールディングス発足初期の2020年、ネイバーの李海珍(イ・ヘジン)グローバル投資責任者(GIO)がAホールディングスの取締役会の初代議長を務めるとみられていたにもかかわらず、ソフトバンク側の宮内謙氏が就任した。さらに、取締役会を構成する5人のうち、ネイバー側は李海珍GIOとファン・インジュンライン最高財務責任者(CFO)の2人であり、残る3人をソフトバンクが占めた。

アン・サンヒ記者

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