【ソウル聯合ニュース】韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は14日、ソウル市内で行った国民との討論会で、既得権勢力の政治的な反対のため改革の推進が困難との認識を示したうえで、教育・労働・年金・医療改革を進める方針を改めて強調した。

 尹大統領は「改革というのは多くの敵をつくること」として、「改革は多くの国民のためになるが、誰かは既得権を奪われる」と指摘。「奪われる側では政権退陣運動を行う」とし、「そのため改革は極めて難しい」と述べた。そのうえで、「政治的な有利・不利を考えず、任期中に必ず(改革を)進める。改革は根本的に国民がより安定的に暮らせるようにするためのもの」と強調した。

 医療改革を巡っては医師不足などの対策として大学医学部定員を2000人増やす政府方針に対する医師らの反発が続き、4月の総選挙で与党「国民の力」が惨敗してからは野党が尹大統領の弾劾にも言及している。

 尹大統領は今年1月から国民との討論会を行っている。今回のテーマは「労働現場」で、25回目となる。

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