大韓サッカー協会では次期韓国代表監督の1位候補にリーズ・ユナイテッドFCのジェシー・マーシュ監督(50)=米国=を挙げていたが、交渉が決裂した。年俸における意見の違いが大きかったという。同協会の鄭海成(チョン・ヘソン)韓国代表戦力強化委員長は先月、英ロンドンでマーシュ監督に会い、韓国行きについて共感を得た。だがその後、細部条件を調整したものの、合意には至らなかった。マーシュ監督は2022年3月から1年間、英プレミア・リーグのリーズ・ユナイテッドFC監督を務めるに当たり、年俸60億ウォン(現在のレートで約6億8600万円)前後だったとされる。これよりは少ない額でも引き受ける意思があったそうだが、大韓サッカー協会のオファーはマーシュ監督にとって少なすぎたとのことだ。

 大韓サッカー協会は、来年完工予定の天安サッカー総合センター工事の費用として、今年初めに300億ウォンの融資を受けた。これに加えて、中途解任したクリンスマン監督の残りの年俸支払い問題も悩みの種となっている。財政的な圧迫が強く、次期監督に十分な金銭支援を申し出ることができない状況だ。マーシュ監督以外の監督候補にはシェノル・ギュネシュ元FCソウル監督(71)、ヘスス・カサス・ガルシア現イラク代表監督(50)、ブルーノ・ラージ元ウルバーハンプトン監督(48)らの名前が挙がっていると言われている。

チャン・ミンソク記者

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