【世宗聯合ニュース】韓国政府系シンクタンクの韓国開発研究院(KDI)は12日発表した「5月の経済動向」で、韓国経済について「輸出回復の勢いが良好で、景気不振が緩和される流れを維持している」との判断を示した。

 3月は生産調整が少し行われたが、1~3月期全体では半導体景気の上昇に伴う緩やかな生産増加の流れが続いているとの見方を示した。

 3月の全産業生産は前年同月比0.2%増加し、前月(同1.7%増)より増加幅がやや鈍化した。

 半導体(30.3%)の増加率が高かったが自動車(マイナス9.0%)、金属加工(マイナス10.0%)、電気装備(マイナス22.6%)など主要業種が振るわず、鉱工業生産の増加率は2月の4.6%から3月は0.7%に落ち込んだ。

 輸出は半導体を中心に回復の勢いが良好に維持されている。4月の輸出は同13.8%増加し、7カ月連続のプラスとなった。

 KDIは、輸出を中心に景気不振が緩和されているが、内需不振は続いていると指摘した。

 3月の商品消費は高金利や操業日数減少などの影響で、乗用車、履物・かばんなどを中心に大部分の品目で減少した。

 小売販売は同2.7%減少した。衣服(0.9%減)、飲料・食料(1.5%減)、国内乗用車(11.3%減)、通信機器・コンピューター(12.7%減)などが減少した。

 サービス業生産は同1.0%増加したが、民間消費と密接な卸売業・小売業(5.9%減)と宿泊・飲食店業(3.7%減)は大幅に減少した。

 設備投資については深刻な不振から脱しつつあるが高金利基調などで依然、低水準にとどまっていると判断した。3月の設備投資は同4.8%減少し、前月(0.9%減)より減少幅が拡大した。

 KDIは需要低迷で物価の伸び鈍化の流れが続いていると説明した。4月の消費者物価指数は同2.9%上昇した。

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