社会総合
「尹大統領の義母」崔銀順受刑者、刑期を2カ月残して今月14日に仮釈放
尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の義母で、銀行の残高証明書を偽造した罪により懲役刑が確定して服役中の崔銀順(チェ・ウンスン)受刑者(77)が、今月14日に仮釈放で出所する。
法務部(省に相当)は8日午後、釈迦(しゃか)生誕日仮釈放審査委員会を開き、崔氏など受刑者650人について「適格」決定を下したことを明らかにした。崔受刑者は、法相の最終許可を経て、釈迦生誕日の前日(5月14日)にソウル東部拘置所から出所する予定だ。現行法上、有期懲役を宣告された受刑者は、刑期の3分の1を経過すると仮釈放が可能になる。
崔受刑者は、刑期の半分以上が経過した今年2月に初めて仮釈放審査対象になったが、このときは不適格判定を受けた。続く3月の審査対象からは除外され、4月の審査では保留判定を受けた。不適格判定を受けると翌月の審査対象から除外されるが、保留判定を受けると翌月の審査で再度取り上げられる。
崔受刑者は2013年4月から10月にかけて、城南市島村洞の土地を購入する過程で4回にわたり、計349億ウォン(現在のレートで約39億8000万円)が貯蓄銀行に預けられているかのように残高証明書を偽造した罪(私文書偽造)で懲役1年が確定した。崔受刑者は昨年7月21日に控訴審で法廷拘束を受け、東部拘置所で服役しており、刑期はおよそ82%経過している。崔受刑者は、拘束満了日の7月20日より2カ月ほど早く釈放されることになった。
崔受刑者は先月の審査を前に、矯正当局に「政争の対象になって(仮釈放を巡り)国民が懸念することを望まない」という意向を伝え、今回も同様の意向を維持したという。しかし法務部は「仮釈放審査委員会は年齢・刑期・矯正成績・健康状態などを総合的に考慮して満場一致で『適格』と決定した」と説明した。
兪鍾軒(ユ・ジョンホン)記者