【ソウル聯合ニュース】韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は10日で就任2年を迎えるのに合わせ、9日午前にソウル・竜山の大統領室で国民に向け記者会見を開く。

 午前10時から約20分間、執務室で国民に向けたメッセージを発表した後、会見場に移動し各懸案について記者団の質問に応じる。

 国民向け談話では就任からこれまでの2年間の所感や政策の推進状況を説明し、主な国政課題に関する今後3年間の計画を明らかにする予定だ。年金・医療など主な改革課題に対する意思を強調し、経済状況や人口問題などについても言及するとみられる。

 質疑応答では、昨年の水害で行方不明者を捜索中に海兵隊員が殉職した事故を巡る軍の不適切対応が隠蔽(いんぺい)されたとされる疑惑の真相究明に向け、政府から独立して捜査にあたる特別検察官を任命するための法案や尹大統領夫人の金建希(キム・ゴンヒ)氏を巡る疑惑などについて、質問が出ると予想される。

 最大野党「共に民主党」が実施を求めている国民1人当たり25万ウォン(約2万9000円)の給付金の支給、現政権で廃止された大統領室民情首席室の復活、医学部の定員増員を巡る政府と医療界の対立などに対する質問も予想される。

 外国首脳との共同会見を除き、尹大統領が単独での記者会見を行うのは、就任100日を迎えた2022年8月以来1年9か月ぶりとなる。会見は生中継され、国民向けメッセージを含め約1時間20分程度になるとみられる。尹大統領は「不通(コミュニケーション不足)」と指摘される自身のイメージを払拭(ふっしょく)し、意思疎通を強調する計画だ。

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