【ソウル聯合ニュース】韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は10日で就任2年を迎えるのに合わせ、9日午前にソウル・竜山の大統領室で記者会見を開く。4月の総選挙で与党「国民の力」が大敗したことを受け、「意思疎通」や「協治(協力政治)」を強調し、残り任期3年間の国政運営について表明する。

 尹大統領は執務室で約20分間、就任から2年間の政策推進状況を説明するとともに、今後3年間の計画などを表明する国民向けメッセージを発表する。年金・医療など主な改革を成し遂げる考えを示すとみられる。その後、会見場で約1時間、テーマを設けず記者団の質問に応じる。

 昨年の水害で行方不明者を捜索中に海兵隊員が殉職した事故を巡る軍の不適切対応が隠蔽(いんぺい)されたとされる疑惑の真相究明に向け、政府から独立して捜査にあたる特別検察官を任命するための法案や尹大統領夫人の金建希(キム・ゴンヒ)氏を巡る疑惑、大学医学部の定員拡大などでどのような考えを示すかが注目される。

 尹大統領が記者会見を行うのは、就任100日を迎えた2022年8月以来1年9か月ぶりとなる。今回の会見は生中継される予定で、大統領室関係者らは積極的に意思疎通を図る姿勢をアピールすることに注力する方針だと伝えた。

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