▲ボーイズグループSEVENTEENが4月29日、ソウル市汝矣島のコンラッド・ホテルで開かれたベストアルバム『17 IS RIGHT HERE』のリリース記念記者懇談会でポーズを取っているところ。

 PLEDIS(プレディス)エンターテインメントに所属する男性アイドルグループSEVENTEEN(セブンティーン)のベストアルバムが東京・渋谷の路上で大量に捨てられている様子がカメラにとらえられ、話題になっている。PLEDISは韓国の総合エンターテインメント企業HYBE(ハイブ)傘下のレーベルだ。これと関連して、同じくHYBE傘下レーベルADOR(アドア)のミン・ヒジン代表が先月の記者会見で「フォトカード問題」を指摘する発言をしていたことがあらためて注目されている。

 先月30日、日本のあるネットユーザーが交流サイト(SNS)「X(旧ツイッター)」の自身のアカウントに、SEVENTEENの最新アルバム『17 IS RIGHT HERE(セブンティーン・イズ・ライト・ヒア)』のCDが段ボールごと山積みになっている写真を投稿した。このネットユーザーは「渋谷のPARCOのところにセブチ(SEVENTEEN)のアルバムご自由にどうぞって書かれて大量に置いてあった」と書いている。

 その後に寄せられたXの投稿によると、この場所には「私有地のため物品を販売したり配布したりする行為をし、見つかった場合は直ちに警察に通報する。監視カメラ作動中」という警告文が貼られ、山積みになっていたアルバムは全てゴミ袋に入れられて他の路上に移されたとのことだ。

 アルバムにランダムに入っているフォトカードはK-POP産業の慢性的な弊害の一つとされている。フォトカードはグループ所属歌手の写真をランダムで提供するため、通常は数十種に達する。ファンは、自分が好きなメンバーの写真を手に入れるため、大量にアルバムを購入して写真をゲットする確率を上げようとする。このように、フォトカードなどを目的にアルバムを買う人々は、アルバムを寄付したり捨てたりする場合が多い。

 このため、経営権乗っ取り疑惑に関してミン代表が先月25日にした記者会見で、同代表がランダム・フォトカードに言及した発言に再び関心が集まっている。ミン代表はこの日、「ランダム・フォトカードを作って出す。こんなことはしないでほしい」と信条を述べた。そして、「(ミン代表が手がけたガールズグループ)NewJeans(ニュージーンズ)はフォトカードなしでこれだけの成績を出している。みんなああいうことをしたら、市場が正常ではなくなる。(CDアルバム売上枚数が)ずっと右肩上がりなら、その負担はすべてファンにかかってしまう」と語った。

 さらに、「芸能人もサイン会を続けなければならないし、とても大変だ。メンバーたちが落ち込むかと思ってアルバムを買って、また買って、サイン会に行ったファンたちが行って、また行って…これって一体何? 今のアルバム市場はすごく間違っていると思う。実はそれを正すためにNewJeansを始めた。こうした小細工をせずに、何もしなくても成功できるということを見せたかった」とも言った。

 韓国の音楽チャート「ハントチャート」によると、先月29日にリリースされたSEVENTEENのベストアルバム『17 IS RIGHT HERE』は発売当日だけで226万906枚を売り上げ、ハントチャート基準のK-POP歌手ベストアルバム史上、発売初日の最多売上枚数を記録したとのことだ。

チョン・アイム記者

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