▲ボイスフィッシング組織がNAVERのSNS「BAND」に投稿した求人情報。/冠岳警察署提供

 高級ブランド時計の購入代行アルバイトを通じ、ボイスフィッシング(電話による金融詐欺)で得た収益金を資金洗浄(マネーロンダリング)していた組織が韓国警察に検挙された。

 ソウル冠岳警察署は1日、韓国の捜査機関になりすまして総額7億ウォン(約7700万円)以上をだまし取った疑いで、ボイスフィッシング組織のメンバー15人を詐欺容疑で検挙し、うち4人を逮捕したと発表した。

 この組織は、日給20万ウォンで時計購入代行のアルバイトを募集し、アルバイト名義の口座に時計の代金を送金していた。

 時計の代金はボイスフィッシングによる収益金で、アルバイトらが購入した時計は中国人の送金役に渡して現金化するという形で総額7億ウォン以上を洗浄していたことが分かった。

 警察によると、資金洗浄に利用された時計は最低でも1000万ウォン、高いものだと5000万ウォン台の高級時計で、この組織はアルバイトらに対し、デパートではなくオンライン上の個人の時計専門店で購入するよう指示していたという。

 警察は、購入代行アルバイトの30代男性から情報を入手し、アルバイトの管理を担当していたあるメンバーを緊急逮捕し、組織の15人を次々に検挙した。

 また、検挙の過程でボイスフィッシングの被害金5000万ウォンを回収し、被害者に返還した。

イム・シウォン記者

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