▲共に民主党内の強硬な親李在明系組織「もっと民主全国革新会議」が29日午後、汝矣島の国会議員会館で総選挙評価および組織展望を話し合う懇談会を開催した。写真は、懇談会の出席者らがスローガンを叫んでいる様子。/NEWSIS

 韓国の進歩(革新)系最大野党「共に民主党」の親・李在明(イ・ジェミョン)系組織「もっと民主全国革新会議」(革新会議)が当選者会合を開き「李在明代表を守り抜き、付和雷同していた党内既得権勢力を公認革命で克服した」と総括した。革新会議は昨年、国会における李代表逮捕同意案の票決時に「賛成表を投じた議員は最後まで追跡してえぐり出し、政治生命を断つ」と言っていた。逮捕同意案が国会を通過すると「スイカ(非李在明系)との戦争を始める」と宣言した。「不逮捕特権放棄」の約束は破り捨て、李代表の各種不正疑惑に対する防弾の先頭に立った。尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権の閣僚や検事に対する弾劾時も「参加しない議員の実名を公表する」と脅した。この人々に対する民主党の公認は「非明横死・親明横財」と批判された。そんな公認を、革新会議側は「公認革命」と称した。

 革新会議は今回、出馬者50人中31人が当選し、民主党内の最大派閥に浮上した。その最初の会合で共同代表は、「梨花女子大生米軍性上納」発言や退渓・李滉(イ・ファン)について性的な表現を使ったことなどで指弾を浴びた金俊ヒョク(キム・ジュンヒョク)当選者を紹介しつつ「自信満々の歴史学特講を聞きたい」と述べた。大学生の娘名義で事業者融資を受けて江南のマンションを買った梁文錫(ヤン・ムンソク)当選者には「すばらしい」「全国区スター」という歓呼と拍手が降り注いだという。

 この日の集まりには、民主党の国会議長出馬者や院内代表候補がそろって出席し、求愛競争を繰り広げた。国会議長候補らは一様に、国会議長の政治的中立を定めた国会法の趣旨を無視すると公言している。革新会議の好みに合わせるというわけだ。革新会議は、党代表政務調整室長や事務部総長、戦略企画委員長など主な党内ポストも占めた。党を掌握し、国会運営まで左右するだろう。

 国会常任委の活動中に巨額の暗号資産取引をしたことが露見して離党していた金南局(キム・ナムグク)議員は「堂々と」復党し「魔女狩りで離党させられた」と言い張った。親李在明系の核心である「チョロム会」所属の金議員は、離党と総選挙不出馬で国会除名を免れた。裁判所の決定が出た後は謝罪文まで出した。それなのに、総選挙が終わると、自分は無念の被害者だと言っている。

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