▲イラスト=UTOIMAGE

 韓国料理が世界的な人気を集める中、日本の「ラーメン」に負けず劣らず韓国の「ラミョン」の認知度も急上昇している。

 名前の起源は、中国の麺料理「拉麵(ラーミエン)」だ。引っ張って(拉=中国語で「引く」)作る麺という意味で、生地の塊を、包丁を使わず手の力だけで両側に引っ張って伸ばし、半分に折ってまた引っ張って伸ばし、これを繰り返して細い麺にする。韓国では「スタミョン(手打ち麺)」がこれに当たる。16世紀に中国・明の農業学者、宋詡が著した書籍に名称と製造方法が記録されており、由緒正しい料理だ。

 17世紀以降、日本に中国の食文化が流入し始め、拉麺も伝わった。これが徐々に日本化し、中国の発音に由来する「ラーメン」と呼ばれるようになった。その後、1910年に東京・浅草で日本人の社長が中国人コックを招いて創業した中華料理店が、鶏ガラスープに細い麺を入れた「ラーメン」を流行させ、認知度が高まった。

 韓国の「ラミョン」という名前は、中国の「ラーミエン」が日本を経て韓国化したものと考えられる。1963年に三養食品が日本のインスタントラーメンの製造技術を導入し、三養ラミョンを発売したのがきっかけで「ラミョン」という呼び方が定着した。

キム・フィウォン記者

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