【TV朝鮮】(アンカー)

 尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領と野党・共に民主党の李在明(イ・ジェミョン)代表との座談会冒頭の動画を見ると、二人の表情の克明な変化を読み取ることができます。李代表の15分間の冒頭発言、そしてそのどの部分で尹大統領はうなずき、深刻な表情を見せたのか、会談の雰囲気をチョ・ソンホ記者がお伝えします。

 (記者リポート)

 会談が始まるに記念撮影する二人。尹大統領は李代表が席に座ろうとしなかったため、自ら椅子を下げて着席を促し、カメラの位置を指で伝えました。李代表が冒頭発言を始められるようにです。

(李在明/共に民主党代表)

 「私は大統領にお伝えする内容を準備して持ってきました」

 スーツの内ポケットからA4用紙10枚、5400字分量の原稿をぎこちない笑みを見せながら取り出しましたが、大統領の視線はその厚めの原稿に行ったり来たりしながら

 (尹大統領)

 「お客さまのお話を先に聞きましょう。どうぞ」

 これがしばらく繰り返されました。メモを準備しボールペンを手に椅子を動かすそぶりも見せました。李代表が会談が遅れた(早期に実現しなかった)ことに言及すると、笑顔で受け流しました。

 (李在明/共に民主党代表)

 「(竜山まで)20分ほどですが、実際はここに来るまで700日かかりました」

 (尹大統領)

 「ははは」

 組んだ両手をテーブルに載せた状態で笑みを浮かべることもありました。

 パートナー、努力、協力、民生などの言葉にはうなずきましたが、独裁、支配、統治について語ったときは両手を組んだり、眉間にしわを寄せたりしました。

 (李在明/共に民主党代表)

 「この政府が成功できるよう私たちは全力で支援します」

 (尹大統領)

 「…」

 特に梨泰院惨事の犠牲者について話した時に(尹大統領は)目を閉じました。金建希(キム・ゴンヒ)氏とその関係者についての話になると

 (李在明/共に民主党代表)

 「家族など周囲の人たちのさまざまな疑惑も整理していくことが…」

 しばらくの間、うなずくことなく、まばたきしかしませんでした。15分にわたる李代表の冒頭発言後、大統領の声は沈んでいました。

 (尹大統領)

 「良いお話に感謝します…そのようなお話をされると私たちは予想していました」

 李代表の冒頭発言の間に二人が目を合わせたのはわずか2回でした。TV朝鮮、チョ・ソンホがお伝えしました。

(2024年4月29日放送 TV朝鮮「ニュース9」より)

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