【ソウル聯合ニュース】今月の韓国総選挙で大敗した保守系与党「国民の力」は29日、臨時執行部として党を率いる非常対策委員会の委員長に黄祐呂(ファン・ウヨ)元社会副首相兼教育部長官(76)を指名した。任命されれば、6月に開催される党大会での新執行部選出に向けた実務を進めることになる。

 前任の非常対策委員長、韓東勲(ハン・ドンフン)氏は総選挙翌日の11日に引責辞任している。

 党代表権限代行を現在兼任する尹在玉(ユン・ジェオク)院内代表はこの日、党の総選挙当選者による総会で黄氏に対する非常対策委員長指名を発表。「公正に党大会を管理できる方だと考えた」と説明した。

 現在、党常任顧問の黄氏は2016年まで国会議員を連続5期務めた重鎮。朴槿恵(パク・クネ)政権期の与党、セヌリ党(国民の力の前身)の代表や社会副首相兼教育部長官、韓日議員連盟会長などを担った。

 この人選案に対し、当選者から反対の声は上がらなかったようだ。党は全国委員会を開き、黄氏の非常対策委員長任命を正式に決定する予定。

 尹氏は、任命の手続きが5月3日までに完了すると見込んだ。

ホーム TOP