政治総合
二審で懲役2年の曺国代表率いる祖国革新党、院内代表に一審で懲役3年の黄雲夏議員
祖国革新党は25日、第22代国会の院内代表として黄雲夏(ファン・ウンハ)議員(比例、当選2回)を指名した。祖国革新党は同日、ソウル汝矣島の事務所で当選者(12人)による総会を開き黄議員の院内代表就任を決めた。祖国革新党での院内代表選出は立候補などの手続きは行わず、所属議員全員が集まり1人を選出するまで投票を続けるいわゆるコンクラーベ(ローマ法王選挙)方式で行われた。
祖国革新党が黄議員を院内代表に選出するまで10分しかかからなかった。12人の当選者のうち黄議員だけが再選で、曺国代表を含む残り11人は全員が初当選だった。そのため今回の結果は最初から予想されていた。大田市中区から前回の選挙で当選した黄議員は今年2月、選挙区からの不出馬と共に民主党からの離党を宣言し、祖国革新党に入党した。その後比例名簿8番目で今回当選に至った。
黄院内代表は昨年11月「青瓦台(韓国大統領府)下命捜査および蔚山市長選挙介入容疑」の一審裁判で懲役3年の実刑判決を受けた。曺国代表も子供の入試不正などで二審で懲役2年が宣告された。二人は今後国会の任期中に実刑が確定した場合、いずれも議員資格を失うことになる。政界からは「祖国革新党は防弾ツートップか」「被告人が国会議員だけでなく党代表と院内代表という二重の防弾チョッキを着用した」などの指摘が相次いでいる。
黄院内代表はこの日国会で会見を開き、自らのいわゆる「司法リスク」について「曺国代表も私も大韓民国の刑事司法システムを尊重している」「その結論に忠実に従うつもりだ」と述べた。その上で黄院内代表は「曺国代表と私を含め、裁判所からいかなる判断が出ても、党としてその状況に対してしっかりと準備した上で、総選挙で明らかになった民意を反映させたい」との考えも示した。
黄院内代表は「今回の総選挙で687万人、国民の25%が祖国革新党を選択してくれた」「総選挙での民意を受け入れ、検察独裁の早期終結、検察改革の完成、社会権先進国を完成させる政党になりたい」と意欲も示した。共に民主党のけん制で共同院内交渉団体の構成が難しくなった現状については「現在の院内交渉団体構成基準(20議席)は維新独裁当時の名残だ」と不満を示した。
ウォン・ソンウ記者