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「2座席分の金払った」 病気を理由に離陸直前に横になった中国人女性、離陸を2時間遅らせる
飛行機で2座席分の料金を払った女性が、離陸直前に座席に横になり、きちんと座ることを拒否したため、飛行機の離陸が2時間以上遅れるという事態が中国で発生した。香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストなどが22日(現地時間)に報道した。
報道によると、この出来事は16日、桂林航空(GT)1013便で発生したという。ある女性が隣り合っている2座席の料金を支払い、離陸直前に毛布をかけて横になったまま、離陸を待った。この女性は病気を理由にきちんと座席に座ることを拒否し、「横になったままでいる」と言い張った。
客室乗務員は規定に基づき、離陸時はきちんと座って安全ベルトを締めるよう要請したが、女性は拒否した。さらに、空港警察官まで駆け付け、「飛行機には体調の良くない乗客を乗せることができない。搭乗を拒否することもできる」と告げたが、この女性はじっとして、そのまま横になっていた。そして、「私は重病にかかっている。私を飛行機から降ろす人は全面的な責任を負うことになる」と脅した。
現場で撮影された動画には、警察官や乗務員が来ても、女性が飛行機の座席に横になっている様子が写っている。他の乗客たちは口をそろえて「降りろ」と女性に向かって不満の意を表わしているが、女性は気にしていない。動画投稿者によると、この乗客はきちんと座ることも、飛行機から降りることも拒否したという。
飛行機は当初、午後4時30分に離陸する予定だったが、午後7時近くになってようやく離陸できたとのことだ。結局、女性が航空会社側の要求を受け入れ、安全ベルトを締めてきちんと座ったため、ようやく出発することができたという。
桂林航空側は「出発遅延の原因は、搭乗客がきちんと座席に座らず、離陸できる条件になっていなかったため」と説明した。同航空側は「今回の件について調査に着手した。今後、乗客の権益を保護し、航空便の正常な運航を保障するため、適切な措置を取る」と明らかにした。現地メディアによると、空港当局は実際にこのような事態が発生したことを認めたとのことだ。
イ・ヘジン記者