【ソウル聯合ニュース】韓国の曺圭鴻(チョ・ギュホン)保健福祉部長官は18日の中央事故収拾の会議で、政府の医療改革について「地域医療と必須医療を強化し、未来の医療需要に備えるなど、国民の命と健康を守るために絶対に必要な課題」と強調した。今後については、各界の合理的な意見を十分に取りまとめた上で「医療改革を揺るぎなく完遂する」と述べた。

 曺氏は、医療改革により研修医の勤務時間短縮など研修環境の改善、必須医療の保障強化、医療事故に対する法的負担の緩和、地域完結型の医療体制構築が可能だと説明。医師団体が提案した改善策と異なるところはないとしながら「対話の場で、具体的な履行案を共に議論していこう」と呼び掛けた。

 政府が医師不足などの対策として打ち出した大学医学部の入学定員増に反発して研修医が一斉に職場を離脱するなど、医療界と政府の対立が約2カ月続く中、10日に実施された総選挙後、政府としては医療改革の意志を最も強く打ち出した発言となる。

 保健福祉部が前日配布した会議関連の報道資料では、医学部増員に関する意思表明はなかった。16日の報道資料でも曺氏は「医療改革推進においても各界の合理的な意見を傾聴する」という言及にとどめていた。

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