【ソウル聯合ニュース】少子化対策が急がれる韓国で、子どもを持つ意向のある若者の割合が以前より増えたことが分かった。若い世代では家事と子育てを夫婦が同じように分担する傾向がある。女性家族部が17日、昨年6~7月に1万2000世帯の満12歳以上を対象に実施した実態調査の結果を発表した。 

◇20~30代で「子ども持ちたい」が増加 

 韓国は少子化が加速しており、1人の女性が生涯に産む子どもの数を示す合計特殊出生率は2023年10~12月期に初めて0.7を割り込んだ。

 こうした中、昨年の女性家族部の調査によると、子どもを持つ計画が「ある」と回答した30代は27.6%で、20年の前回調査に比べ9.4ポイント上昇した。30歳未満も6.8ポイント上がり、15.7%だった。

 子どもを持つ計画が「ない」という割合は30代が44.4%、30歳未満が19.0%で、前回より10.3ポイントと13.5ポイント、それぞれ低下した。30歳未満のうち65.3%は、子どもを持つかどうかを「考えたことがない」と回答した。

 40代で子どもを持つ考えがある割合は5.2%で、前回調査から1.1ポイント上がった。

 子どもを持つ計画があるとの回答者に対し、希望する子どもの数を尋ねると、平均1.5人となった。前回調査と同じ。

 子どもを持つ考えのある若者が増えたことが実際の出生率上昇につながるか、今後注目される。

◇若い夫婦の56%「同じように家事を分担」

 家事と子育ては依然として女性の負担が大きい。家事の担当を「妻」とする割合は73.3%を占めた。「夫と妻が同じく」は25.3%で、「夫」は1.4%にとどまった。

 ただ世代別にみると、30歳未満では「夫と妻が同じく」が56.4%に上った。子育てに関する九つの項目でも「夫と妻が同じく」の割合が前回調査に比べ増加した。

 配偶者との1日当たり平均対話時間は「30分以上2時間未満」との回答が増え、「全くない」「30分未満」は減少した。

 全般的な夫婦関係に対し「満足している」は全体の66.2%で、前回に比べ9.2ポイント拡大した。

 親子関係を尋ねると、親の立場として思春期の子どもとの関係が「親密だ」は79.3%、「信頼する」との回答は85.1%で、「しばしば争う」(12.6%)、「つい怒ってしまう」(13.8%)、「理解できない」(15.4%)などは低めだった。子ども側も親との関係を「親密だ」「信頼する」という回答が多かった。父親よりは母親との会話が多く、より身近に感じていることが分かった。

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