▲イラスト=UTOIMAGE

 マレーシアの美人コンテスト優勝者が休暇中に露出度の高い服でダンスをしたという理由により優勝資格を剥奪された。シンガポール・メディアのアジアワンがこのほど報道した。

 報道によると、マレーシアの美人コンテスト「2023 ウンドク・ウンガダウ・ジョホール(Unduk Ngadau Johor)」優勝者のビル・ニカ・テリンシプ(Viru Nikah Terinsip)さん(24)は、タイで露出度が高い衣装を着て男性ダンサーたちとダンスをする姿が写っている動画を公開したという。テリンシプさんは家族と一緒に休暇を過ごすためにタイを訪れていたとのことだ。

 この動画について、現地では「美人コンテストの優勝者として不適切な行動だ」という声が上がった。

 騒動が広がると、テリンシプさんは8日(現地時間)、交流サイト(SNS)に「(私の行動は)注意不足でした。謙虚に優勝タイトルをお返しします」と投稿した。

 そして、「人は誰でも過ちを犯します。私は完璧ではありません。(私の説明を)受け入れるかどうかは見る人が決めることですが、私の家族や友人たちを非難しないでください。彼らはこの問題とは無関係です」と訴えた。

 この美人コンテストの主催、カダザン・ドゥスン文化協会(KDCA)も同日の声明で、「テリンシプさんの優勝タイトルを取り消す。高潔な精神と魂を象徴する神話の中の伝説『フミノドゥン』を象徴する美人コンテストの優勝者があのような行動をしたことは適切でない。テリンシプさんが一般人女性だったら(動画は)問題にならなかっただろう」と述べた。フミノドゥンはボルネオ島の先住民ドゥスン族の伝説に登場する人物で、飢饉(ききん)に苦しむ部族民のために自ら犠牲になったと伝えられている。

 さらに、KDCAは「休暇中に愚かなことをする人もいる。休暇先で撮影された動画には不平・不満が集中した。当協会はこの問題によって不必要な関心を集めたくない」とも説明した。

 テリンシプさんは動画共有サイト「ユーチューブ」や「ティックトック」などでも活発に活動しているモデルだ。昨年、ボルネオで開かれた美人コンテストで優勝して以来、さらに人気を集めていた。

キム・ジャア記者

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