【ワシントン、ソウル聯合ニュース】韓国と米国は米ワシントンで11日(現地時間)に統合国防対話(KIDD)を開催し、北朝鮮の核脅威への対応を強化するため、北朝鮮の核兵器使用を想定した机上演習(TTX)を実施する方針を改めて確認した。両国の国防当局が明らかにした。

 双方は昨年12月に開いた核協議グループ(NCG)の会合で、今年8月に実施する合同演習「乙支フリーダムシールド(UFS)」で北朝鮮の核使用を想定した訓練を初めて実施することで合意している。これまでは北朝鮮の核挑発を抑止する訓練にとどまってきた。

 また、米側は核を含むあらゆる軍事力を使って韓国を防衛し、戦略資産を定期的に展開する方針を確認した。米国と同盟を狙う北朝鮮の核攻撃は容認できず、攻撃は金正恩(キム・ジョンウン)政権の終末につながるとの姿勢も改めて示した。

 双方は北朝鮮とロシアの軍事協力が朝鮮半島を含むインド太平洋や欧州の平和と安定を阻害するとし、国際社会と緊密に連携することで一致した。

 統合国防対話には韓国国防部のチョ・チャンレ国防政策室長、米国防総省のイーライ・ラトナー次官補(インド太平洋安全保障担当)らが出席した。

 双方は韓米合同演習について、急速に変化する朝鮮半島の安全保障環境に即時対応する形で進めることを確認した。

 韓国が今月に打ち上げた軍事偵察衛星は韓米合同の偵察能力の向上につながるとして、宇宙分野での協力も強化していくことにした。

 朝鮮半島やインド太平洋で韓米両国が共有する安全保障の目的を達成するため、日本を交えた3カ国の協力が極めて重要だとして、3カ国による定例の防衛実務者協議(DTT)を通じて協力を強化することにした。

 台湾海峡での平和と安定の維持が重要との認識でも一致した。

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